大規模なスーパーコンピュータ活用による数理モデリング・データ解析・遺伝統計学・疫学などの数理的手法などをがんビッグデータ等に邂逅させるとともに、Cognitive Computingなどの新たな革新的情報技術を導入することにより、シャトルしながら行うがんのシステム的理解の方法を格段に飛躍させます。また、ゲノム解析の革新により個々人の全ゲノムへのアクセスが可能になり、またモザイク状態の細胞系の遺伝子変異や未病状態の個体の造血幹細胞に加齢により蓄積していく変異の全貌が見えてくるだろう。そのため、がん研究とその成果の応用について、新たながん領域のELSI(倫理的法的社会的課題)研究を構築し、がん研究との融合と整合を図り、急激に進歩するがんビッグデータ社会に臨みます。